2024/11/13
愛犬や愛猫の体に小さなできものやしこりを見つけると、「もしかしてガンかもしれない」と不安になりますよね。できものやしこりは皮膚の炎症や感染、良性腫瘍である可能性も考えられるため、動物病院を受診すべきかどうか、対応に悩む飼い主様も多くいらっしゃいます。
今回は、万が一犬や猫のできものやしこりに気づいた時に適切に対応できるよう、チェックポイントや原因などについてご紹介します。
■目次
1.犬や猫のできもの・しこりとは?
2.愛犬・愛猫のできもの・しこりで注意すべきサイン
3.できもの・しこりの一般的な原因と種類
4.獣医師が行う診断方法と治療オプション
5.犬や猫のできもの・しこりに気づいたときに飼い主様ができること
6.まとめ
犬や猫のできもの・しこりとは?
できものもしこりもほぼ同じ意味合いですが、「できもの」は皮膚に生じる腫瘍やしこりのことで、小さな発疹や虫刺されなども含みます。一方で、「しこり」はできものよりもやや狭義に使われることが多く、皮膚や皮下組織にできる塊のことを指します。
愛犬・愛猫のできもの・しこりで注意すべきサイン
できものやしこりのうち、以下のような症状が見られる場合は悪性腫瘍(ガン)の可能性があるため、注意が必要です。
・急に大きくなった
・表面がボコボコしている
・毛が抜けて皮膚が赤くなっている
・破裂して出血や痛みを伴う
・できものやしこりを指で押しても動かない など
さらに、悪性腫瘍が進行すると、元気がなくなる、食欲不振や体重減少、消化器系の異常など、全身にわたる症状が現れることがあります。
できもの・しこりの一般的な原因と種類
できものやしこりが現れる一般的な原因としては、以下が挙げられます。
・良性のできもの(脂肪腫、のう胞など)
・悪性の可能性があるできもの(腫瘍など)
・炎症や感染によるできもの など
獣医師が行う診断方法と治療オプション
診察では、まず視診や触診を行い、その後に画像診断(レントゲン、超音波、CT)や細胞診、生検などを実施して診断を進めます。
治療については、良性のできものであれば経過観察を行うこともありますが、多くは原因に合った薬物療法や手術を行います。
犬や猫のできもの・しこりに気づいたときに飼い主様ができること
犬や猫の体にできものやしこりを発見した際は、まず獣医師に相談することをお勧めします。また、できものやしこりに気づいた時期や、その後の大きさ、形、色の変化、さらに元気や食欲、体重など全身の状態に変化がないかなどを記録しておくと、診察時に役立ちます。
まとめ
犬や猫にできものやしこりが見つかったからといって、必ずしも悪いものとは限りません。しかし、見えないところでじわじわと進行している可能性もあるため、たとえ小さなできものであっても、なるべく早めに獣医師に相談しましょう。
また、定期的に健康診断を受けることで、できものやしこりを早期に発見することができます。特にシニア期になるとしこりができやすくなるため、半年に1回を目安に健康診断を受けることが大切です。
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