犬や猫の嘔吐の原因と対処法について|早期発見とリスク管理の重要性 - 小山レリーフ動物病院|栃木県小山市城東で診療を行う動物病院

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犬や猫は比較的よく吐く動物です。一過性の嘔吐であればご自宅で対処することも可能ですが、場合によってはいち早い対処が求められるため、飼い主様は動物病院を受診すべきかどうかを見極めることが重要になります。

今回は犬や猫の嘔吐について、原因や対処法、病院に連れていくタイミングなどをご紹介します。




■目次
1.嘔吐の主な原因
2.家庭での一般的な対処法
3.嘔吐が続く場合に考えられる病気のリスク
4.どのような場合に動物病院に連れていくべきか
5.診断と治療方針
6.予防のためのアドバイス
7.まとめ


嘔吐の主な原因

嘔吐はさまざまな原因から起こります。

・食べ過ぎ
・フードの変更
・毛球(猫)
・ストレス
・感染症(ウイルスや細菌)
・薬の副作用
・腫瘍
・臓器疾患(腎臓、肝臓、膵臓など)

また、嘔吐はワクチンの接種後やアナフィラキシーが見られたときに引き起こされる場合があります。
これらの副反応はワクチンの接種後、数分から数時間以内に起こるケースが多いため、当院ではワクチン接種のタイミングを午前中にすることを推奨しております。

当院のワクチン接種スケジュールや副反応が出た場合の対処法については別記事で詳しくご紹介しておりますので、あわせてご確認ください。

犬・猫に必要なワクチンとは?|種類、接種するタイミングについてはこちらから

家庭での一般的な対処法

犬や猫が嘔吐をした後は、脱水が心配ですぐに水を飲ませてあげたくなる飼い主様が多くいらっしゃいます。しかし、水を飲ませることで、かえって激しく吐いてしまうことがあるため、おなかを休めるために半日から1日くらいは絶水・絶食をして、安静に過ごすようにしてください。

その後、体調に問題がなければ、はじめは水分や消化に良い食べ物を少量ずつ与え、徐々に与える量を増やしていきましょう。

嘔吐が続く場合に考えられる病気のリスク

一過性の嘔吐の場合は大きな問題がないことがほとんどです。しかし、嘔吐が続く場合には、感染症や腫瘍、臓器疾患(腎臓、肝臓、膵臓など)が原因である可能性があります

どのような場合に動物病院に連れていくべきか

犬や猫が繰り返し吐いている、元気や食欲がない、下痢や腹痛、発熱などの症状が見られるといった場合には、早急に対処する必要があります。そのため、これらの症状が見られる場合は速やかに動物病院を受診しましょう。

診断と治療方針

嘔吐の診断は、問診と身体検査を行った後、血液検査やレントゲン検査、エコー検査などを行います。

治療方法は原因によってさまざまで、軽度の場合には吐き気止めや消化を促す薬を処方し、フードを消化に良い療法食に変更します。しかし、大きな毛玉や誤食してしまった異物がある、腫瘍が存在する場合には、手術が必要になるケースもあります。

予防のためのアドバイス

まず、食事量が犬や猫の体重に合っているかどうかを再確認し、おやつの与えすぎにも気をつけましょう。

また、フードの種類を変更する場合には、いきなり新しいものに切り替えてしまうと体に負担がかかってしまいます。そのため、最初は従来のフードに少量だけ新しいフードを混ぜ、特に問題がなければ徐々に新しいフードの比率を増やしていくようにしましょう。

さらに、運動不足にならないようにしたり、飼い主様とコミュニケーションをとる時間を確保したりして、愛犬や愛猫がなるべくストレスのかからない生活を心がけることも大切です。

まとめ

犬や猫の嘔吐はさまざまな原因で起こります。そのため、なるべく早い段階で病気の存在に気が付くことができるよう、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
また、万が一嘔吐が続く場合や他の症状を伴うような場合には、様子を見ずにすぐに動物病院を受診することが重要です。


栃木県小山市
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