愛犬や愛猫が元気をなくした時に考えられる原因と対処法 - 小山レリーフ動物病院|栃木県小山市城東で診療を行う動物病院

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最近なんとなく愛犬や愛猫が元気をなくした気がする、と感じたことはありませんか?このような症状は、一過性であれば大きな問題はないことがほとんどですが、場合によっては病気のサインである可能性も考えられます。

今回は、愛犬や愛猫の行動の変化から病気の存在にいち早く気付けるよう、犬や猫が元気をなくした時に考えられる原因や対処法などについてご紹介します。



■目次
1.犬や猫が元気をなくす一般的な原因
2.夏の季節特有の要因
3.心の問題
4.緊急性の判断について:すぐに病院へ行くべき症状
5.ご家庭でできるケアと観察ポイント
6.予防と日常のケア
7.まとめ


犬や猫が元気をなくす一般的な原因

犬や猫の元気がない場合、以下のような原因が考えられます。

・体調不良:風邪やウイルス感染症など
・消化器系の問題:食欲不振や下痢、嘔吐 など
・慢性疾患の可能性:腎臓病や心臓病など
・外傷や痛み:気づきにくいケガや関節の問題 など

夏の季節特有の要因

夏の暑い季節には上記に加え、以下のような要因が絡んでいる可能性も考えられます。

・熱中症
・食中毒
・寄生虫(ノミ、ダニ、フィラリア症など)

心の問題

人間と同様に犬や猫もストレスを感じることが多く、ストレス状態が続くと元気や食欲がなくなったり、下痢や嘔吐といった消化器症状がみられたりすることがあります。

また、飼い主様の姿がみえなくなる、飼い主様が外出していることにより分離不安に陥り、元気や食欲の低下、無駄吠え、粗相、過度な後追い、自分の体を執拗に舐めたり噛んだりするといった症状がみられることもあります。

高齢の犬や猫であれば、老齢による認知機能の低下も考えなければなりません。認知機能が低下してくると無気力・無関心になるため、元気がないようにみえることがあります。

緊急性の判断について:すぐに病院へ行くべき症状

犬や猫が元気がない場合は、一過性であれば問題がないことがほとんどです。しかし、以下のような症状がみられる場合はすぐに処置をしなければ命に関わることもあるため、直ちに動物病院を受診しましょう。

重度の脱水症状:首の後ろの皮膚を引っ張って20秒以上たっても元に戻らない、ぐったりしている、痙攣している
呼吸困難:異常な呼吸音や口呼吸
意識の低下:反応が鈍い、ふらつきがある

ご家庭でできるケアと観察ポイント

嘔吐がみられなければ、しっかりと水分補給をさせましょう。元気がないときは食欲が落ちているケースも多いため、ウェットフードを与えたりドライフードを少し温めたりして、香りを強くして少しでも食欲が出るよう工夫することもお勧めです。

また、体力を消耗している可能性もあるため、安静の確保にも努めましょう。人通りが多い場所やテレビなど大きな音がする場所は避け、なるべく静かで落ち着ける場所に寝床を準備して、食事やトイレの場所を一時的に寝床の近くに移してあげましょう。

最後に、犬や猫は体温管理が苦手なため、暑そうにしている場合や寒そうにしている場合には、空調などを使って室内が適温になるようサポートすることも大切です。特に熱中症が疑われる場合は体が熱をもっているため、冷水をかけたり凍らせたペットボトルをタオルで包んだものでアイシングしたりして、体を冷やしてあげましょう。

犬と猫の熱中症のリスクと予防についてはこちらから

予防と日常のケア

愛犬や愛猫の健康を守るためには、定期的に健康診断を受けることが大切です。1年に2回を目安に健診を受け、病気の早期発見に努めましょう。

健康を維持するためには、適切な運動と栄養管理も欠かせません。適度な運動は肥満予防やストレス解消にもつながるため、日頃から意識的に運動を行うようにしましょう。

また、ストレスを溜めさせないようにすることも重要です。前述したように適度に運動をしたり、飼い主様とのコミュニケーションの時間をしっかり持つように意識したりして、ストレス軽減に努めましょう。温度や湿度の管理も、ストレス軽減のためには大切です。特に季節の変わり目は体調を崩しやすいので、なるべく温度変化がないよう調整してください。

まとめ

愛犬や愛猫の元気がないとき、考えられる原因は多岐にわたります。すぐに処置や治療を行わなければ、治療に時間がかかったり、最悪の場合命に関わったりすることもあります。そのため、なんとなく愛犬や愛猫に元気がないと感じたら、念のため動物病院を受診するようにすると安心でしょう。
また、定期的な健康診断による病気の早期発見・早期治療も大切です。


犬と猫の健康診断の必要性についてはこちらから


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