2025/03/10
犬や猫の目の異常は、飼い主様が比較的気づきやすい症状のひとつです。例えば、目が赤く充血していたり、白く濁っていたりする場合は、病気が隠れている可能性があります。また、目やにが増えたり、目が腫れたりする場合も注意が必要です。
目の病気は放置すると悪化し、最悪の場合、失明につながることもあります。そのため、症状が見られた際は、早めに動物病院を受診することが重要です。
今回は犬や猫の目の異常について症状別に解説し、緊急性の判断や対処法などについても詳しく紹介します。

<目が真っ赤に充血している>
目全体が真っ赤に充血している場合、角膜の傷や緑内障の可能性があります。特に緑内障は眼圧が急激に上がり、放置すると短時間で視力を失う危険があるため、すぐに受診しましょう。
<目が急に白く濁った>
急激な白濁は、白内障や角膜炎が疑われます。特に白内障は進行性の病気で、治療が遅れると視力を失うことがあります。角膜炎の場合は、細菌感染が関係していることが多く、早めの治療が必要です。
<目やにが大量に出ている、黄色や緑色の目やにがある>
細菌感染や結膜炎の可能性があり、放置すると重症化することがあります。特に猫の場合は、ウイルス性の上気道感染症の症状として目やにが増えることもあるため、注意が必要です。
<目が腫れている>
目の周りが腫れている場合、外傷や腫瘍、重度の炎症が原因の可能性があります。腫れがひどい場合は、視力障害や強い痛みを伴うことがあるため、早急な診察が必要です。
<目が赤い(結膜充血、角膜の傷)>
結膜の充血は、アレルギーや細菌感染が原因で起こることがあります。角膜に傷がある場合は、散歩中の草やホコリが目に入ることが原因となることが多く、適切な点眼治療が必要です。
<目が白く濁る(白内障、角膜炎)>
白内障は加齢によるものが多く、進行すると視力を失うことがあります。早期発見が重要で、進行を遅らせる目薬の使用や手術が選択肢となります。角膜炎は外傷や感染による炎症が原因で、早めの抗生物質治療が必要です。
<目やにが出る(涙やけ、結膜炎)>
結膜炎は細菌やアレルギーが原因で起こり、目やにが増えることが特徴です。涙やけは、目の周りに涙が過剰にたまることで起こるため、涙の排出を促す治療が必要になります。
<目が腫れている(緑内障、腫瘍)>
緑内障は眼圧が急上昇する病気で、放置すると失明する危険があります。腫瘍が原因で目が腫れている場合は、手術が必要になることもあります。
<目が赤い(結膜炎、角膜の損傷)>
結膜炎は猫風邪(ウイルス感染)が原因のことが多く、くしゃみや鼻水を伴う場合があります。角膜の損傷は、ケンカによる引っかき傷などが原因で発生しやすいため、注意が必要です。
<目が白く濁る(白内障、網膜症)>
白内障は犬と同様に加齢で進行する病気ですが、網膜症は視神経の異常によって起こります。網膜症の場合、目の濁りと同時に視力低下が急速に進むことがあるため、早期診断が大切です。
<目やにが出る(上気道感染症、結膜炎)>
ウイルス性の上気道感染症(猫ヘルペスウイルスなど)は、目やにやくしゃみの症状を引き起こします。結膜炎は細菌感染によるものが多く、点眼薬や抗生物質が治療に使われます。
<目が腫れている(外傷、腫瘍)>
外傷は、猫同士のケンカや異物の混入が原因で起こります。腫瘍が原因の場合、目の奥にできることが多く、手術が必要になることもあります。
<犬の場合:白内障の検査と治療>
白内障の診断には、目の状態を詳しく観察するためにスリットランプ検査や眼底検査が行われます。軽度の場合は進行を遅らせる目薬を使いますが、進行すると手術が必要です。手術では、水晶体を取り除き、人工レンズを挿入する方法が一般的です。
治療期間は数週間から数ヶ月かかることがあります。白内障の中には1週間で急激に病状が進むものもあるため、異常に気づいた場合は早めに動物病院を受診しましょう。
<猫の場合:結膜炎の検査と治療>
結膜炎は目の観察と細菌・ウイルスの検査で診断されます。治療には抗生物質の点眼薬が使われ、1~2週間程度で改善することが多いですが、再発を防ぐため定期的なケアが必要です。
愛犬や愛猫の目の健康を守るためには、日頃から異常がないか注意深く観察し、少しでも異変を感じたら適切な対応をとりましょう。
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目の病気は放置すると悪化し、最悪の場合、失明につながることもあります。そのため、症状が見られた際は、早めに動物病院を受診することが重要です。
今回は犬や猫の目の異常について症状別に解説し、緊急性の判断や対処法などについても詳しく紹介します。

■目次
1.緊急性の判断:今すぐ病院に行くべき目の症状
2.犬の目の病気:症状別原因と対処法
3.猫の目の病気:症状別原因と対処法
4.病気別:検査方法と治療法
5.まとめ
緊急性の判断:今すぐ病院に行くべき目の症状
愛犬や愛猫に以下の症状が見られた場合、緊急性が高いため、すぐに動物病院を受診してください。<目が真っ赤に充血している>
目全体が真っ赤に充血している場合、角膜の傷や緑内障の可能性があります。特に緑内障は眼圧が急激に上がり、放置すると短時間で視力を失う危険があるため、すぐに受診しましょう。
<目が急に白く濁った>
急激な白濁は、白内障や角膜炎が疑われます。特に白内障は進行性の病気で、治療が遅れると視力を失うことがあります。角膜炎の場合は、細菌感染が関係していることが多く、早めの治療が必要です。
<目やにが大量に出ている、黄色や緑色の目やにがある>
細菌感染や結膜炎の可能性があり、放置すると重症化することがあります。特に猫の場合は、ウイルス性の上気道感染症の症状として目やにが増えることもあるため、注意が必要です。
<目が腫れている>
目の周りが腫れている場合、外傷や腫瘍、重度の炎症が原因の可能性があります。腫れがひどい場合は、視力障害や強い痛みを伴うことがあるため、早急な診察が必要です。
犬の目の病気:症状別原因と対処法
犬の目に異常が見られた場合、それぞれの症状に応じた適切な対処が必要です。<目が赤い(結膜充血、角膜の傷)>
結膜の充血は、アレルギーや細菌感染が原因で起こることがあります。角膜に傷がある場合は、散歩中の草やホコリが目に入ることが原因となることが多く、適切な点眼治療が必要です。
<目が白く濁る(白内障、角膜炎)>
白内障は加齢によるものが多く、進行すると視力を失うことがあります。早期発見が重要で、進行を遅らせる目薬の使用や手術が選択肢となります。角膜炎は外傷や感染による炎症が原因で、早めの抗生物質治療が必要です。
<目やにが出る(涙やけ、結膜炎)>
結膜炎は細菌やアレルギーが原因で起こり、目やにが増えることが特徴です。涙やけは、目の周りに涙が過剰にたまることで起こるため、涙の排出を促す治療が必要になります。
<目が腫れている(緑内障、腫瘍)>
緑内障は眼圧が急上昇する病気で、放置すると失明する危険があります。腫瘍が原因で目が腫れている場合は、手術が必要になることもあります。
猫の目の病気:症状別原因と対処法
猫の目の異常も、犬と同様にさまざまな原因が考えられます。<目が赤い(結膜炎、角膜の損傷)>
結膜炎は猫風邪(ウイルス感染)が原因のことが多く、くしゃみや鼻水を伴う場合があります。角膜の損傷は、ケンカによる引っかき傷などが原因で発生しやすいため、注意が必要です。
<目が白く濁る(白内障、網膜症)>
白内障は犬と同様に加齢で進行する病気ですが、網膜症は視神経の異常によって起こります。網膜症の場合、目の濁りと同時に視力低下が急速に進むことがあるため、早期診断が大切です。
<目やにが出る(上気道感染症、結膜炎)>
ウイルス性の上気道感染症(猫ヘルペスウイルスなど)は、目やにやくしゃみの症状を引き起こします。結膜炎は細菌感染によるものが多く、点眼薬や抗生物質が治療に使われます。
<目が腫れている(外傷、腫瘍)>
外傷は、猫同士のケンカや異物の混入が原因で起こります。腫瘍が原因の場合、目の奥にできることが多く、手術が必要になることもあります。
病気別:検査方法と治療法
犬と猫で特に多い目の病気の検査方法と治療法は、以下の通りです。<犬の場合:白内障の検査と治療>
白内障の診断には、目の状態を詳しく観察するためにスリットランプ検査や眼底検査が行われます。軽度の場合は進行を遅らせる目薬を使いますが、進行すると手術が必要です。手術では、水晶体を取り除き、人工レンズを挿入する方法が一般的です。
治療期間は数週間から数ヶ月かかることがあります。白内障の中には1週間で急激に病状が進むものもあるため、異常に気づいた場合は早めに動物病院を受診しましょう。
<猫の場合:結膜炎の検査と治療>
結膜炎は目の観察と細菌・ウイルスの検査で診断されます。治療には抗生物質の点眼薬が使われ、1~2週間程度で改善することが多いですが、再発を防ぐため定期的なケアが必要です。
まとめ
犬や猫の目の異常は、放置すると深刻な視力障害につながることがあります。特に目が赤い、白く濁る、目やにが増える、腫れているといった症状が見られた場合は、早めに動物病院で診察を受けることが大切です。愛犬や愛猫の目の健康を守るためには、日頃から異常がないか注意深く観察し、少しでも異変を感じたら適切な対応をとりましょう。
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