2024/11/13
愛犬や愛猫の口臭が気になることはありませんか?口臭は歯周病が原因であることが多いものの、口腔内の感染や炎症、内臓の病気が原因で起こることもあります。そのため、日頃から歯のケアを行いながら口臭をチェックする習慣をつけ、異常にいち早く気づき、病院を早期受診することが大切です。
今回は、犬や猫の口臭の原因や対策などについてご紹介します。
・歯周病と歯石
・口腔内の感染や炎症
口臭の主な原因は歯周病であり、3歳以上の犬や猫の約80%が歯周病にかかっていると言われています。
また、口臭は肝臓や腎臓、胃腸などの内臓の異常が原因で発生することもあります。
スケーリングとは、歯についた歯石を除去することをいいます。スケーリングは、歯周病になってから行うものと思われがちですが、実際には歯石の蓄積が歯周病を引き起こすため、歯周病になる前にスケーリングを行うことが重要です。
また、年に1回を目安にスケーリングを行うことで、長寿につながると言われています。そのため、愛犬や愛猫が健康で長生きできるよう、毎年スケーリングを行うことを推奨します。
稀に無麻酔でスケーリングを行う施設もありますが、この方法では歯の裏や奥歯に歯石が残る可能性が高く、さらに犬や猫が動いてしまうことで、機械が歯や周囲の組織を傷つけるリスクがあります。そのため、安全かつ正確に処置を行うためには、全身麻酔をかけてスケーリングを行うことが重要です。
また、全身麻酔にはリスクが伴うため、そのリスクを極力下げるために、必ず術前検査(血液検査、画像検査、心電図検査など)を実施します。
万が一、検査で呼吸器や心臓、肝臓、腎臓などに異常が見つかったり、重度の貧血や脱水が確認されたりした場合には、全身麻酔がかけられないことがあります。そのため、全身麻酔を行う際はかかりつけ医と十分に相談することが重要です。
歯磨きは人間と同様に毎食後に行うことが望ましいですが、難しければ1日1回寝る前などに歯磨きを行うようにしましょう。
歯磨きトレーニングは大人になってからでは時間がかかってしまうため、できるだけ子犬や子猫のうちからトレーニングを始めましょう。
トレーニングを始める際は、以下の順番で進めていきます。
①口周りを触る
②唇をめくる
③指で歯に触る
④指にガーゼを巻いたもので前歯を磨く
⑤奥歯まで磨く
⑥歯ブラシで前歯を磨く
⑦奥歯まで磨く
また、トレーニングを進める際はしつけと同様に、少しでもできるようになったらご褒美を与えるようにすると効果的です。
また、歯磨きの際は歯茎に赤みや腫れはないか、出血はないか、歯石がついていないかなどを確認し、万が一異常が見られた場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。
愛犬や愛猫の口臭が急に強くなった場合は内臓の病気のサインである可能性もあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
栃木県小山市
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今回は、犬や猫の口臭の原因や対策などについてご紹介します。
■目次
1.犬や猫の口臭、なぜ気になる?
2.犬や猫の口臭の主な原因
3.口臭対策としてスケーリングという方法がある
4.スケーリング前に知っておきたい重要ポイント
5.家庭でできる口臭予防と歯のケア
6.まとめ
犬や猫の口臭、なぜ気になる?
健康な犬や猫であれば、口臭が気になることはほとんどありません。口臭が気になる場合は、食べ物のニオイが残っていたり、食糞が原因であったりする可能性があります。しかし、口臭が強い場合は歯や口の中の異常はもちろん、内臓の病気のサインである可能性があります。犬や猫の口臭の主な原因
口臭の原因は、以下が考えられます。・歯周病と歯石
・口腔内の感染や炎症
口臭の主な原因は歯周病であり、3歳以上の犬や猫の約80%が歯周病にかかっていると言われています。
また、口臭は肝臓や腎臓、胃腸などの内臓の異常が原因で発生することもあります。
口臭対策としてスケーリングという方法がある
口臭は、スケーリングを行うことで効果的に対策できます。スケーリングとは、歯についた歯石を除去することをいいます。スケーリングは、歯周病になってから行うものと思われがちですが、実際には歯石の蓄積が歯周病を引き起こすため、歯周病になる前にスケーリングを行うことが重要です。
また、年に1回を目安にスケーリングを行うことで、長寿につながると言われています。そのため、愛犬や愛猫が健康で長生きできるよう、毎年スケーリングを行うことを推奨します。
スケーリング前に知っておきたい重要ポイント
犬や猫は言葉が通じないため、スケーリング中にじっとして大きく口を開け続けることはできません。そのため、スケーリングを行う際には全身麻酔をかける必要があります。稀に無麻酔でスケーリングを行う施設もありますが、この方法では歯の裏や奥歯に歯石が残る可能性が高く、さらに犬や猫が動いてしまうことで、機械が歯や周囲の組織を傷つけるリスクがあります。そのため、安全かつ正確に処置を行うためには、全身麻酔をかけてスケーリングを行うことが重要です。
また、全身麻酔にはリスクが伴うため、そのリスクを極力下げるために、必ず術前検査(血液検査、画像検査、心電図検査など)を実施します。
万が一、検査で呼吸器や心臓、肝臓、腎臓などに異常が見つかったり、重度の貧血や脱水が確認されたりした場合には、全身麻酔がかけられないことがあります。そのため、全身麻酔を行う際はかかりつけ医と十分に相談することが重要です。
家庭でできる口臭予防と歯のケア
歯石がつかないようにするためには、日々の歯磨きが有効です。歯磨きは人間と同様に毎食後に行うことが望ましいですが、難しければ1日1回寝る前などに歯磨きを行うようにしましょう。
歯磨きトレーニングは大人になってからでは時間がかかってしまうため、できるだけ子犬や子猫のうちからトレーニングを始めましょう。
トレーニングを始める際は、以下の順番で進めていきます。
①口周りを触る
②唇をめくる
③指で歯に触る
④指にガーゼを巻いたもので前歯を磨く
⑤奥歯まで磨く
⑥歯ブラシで前歯を磨く
⑦奥歯まで磨く
また、トレーニングを進める際はしつけと同様に、少しでもできるようになったらご褒美を与えるようにすると効果的です。
また、歯磨きの際は歯茎に赤みや腫れはないか、出血はないか、歯石がついていないかなどを確認し、万が一異常が見られた場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ
歯磨きは子犬や子猫のうちから習慣を身につけ、口の中の状態を確認するクセをつけておきましょう。また、どんなに歯磨きをしっかりやっていても歯石がついてしまうことがあるため、毎年歯科検診とスケーリングを行い、愛犬や愛猫の健康を守ってあげましょう。愛犬や愛猫の口臭が急に強くなった場合は内臓の病気のサインである可能性もあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
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