愛犬の噛み癖を解決！効果的な直し方と予防法 - 小山レリーフ動物病院｜栃木県小山市城東で診療を行う動物病院

犬の噛み癖は、飼い主様にとって深刻な問題となる可能性があります。軽度の噛み癖であっても、放置すると重大なケガや社会性の欠如につながる恐れがあります。そのため、犬が人や他の動物を噛むことは、単なる不快な行動というだけでなく、法的責任を問われる可能性もあるため、早期に対処することが重要です。

今回は犬の噛み癖について、理由や対処方法などをご紹介します。

■目次
1.犬が噛む理由
2.噛み癖の種類と対処法
3.噛み癖を直す具体的な方法
4.子犬（パピー）の噛み癖への対処
5.成犬の噛み癖への対処
6.プロのトレーナーや獣医師への相談
7.まとめ

犬が噛む理由

犬が噛む理由はさまざまですが、主な原因として以下が挙げられます。

＜遊び＞
特に子犬は遊びの一環として噛むことがあります。

＜恐怖やストレス＞
不安や脅威を感じた際に防衛反応として噛むことがあります。

＜注目欲求＞
飼い主様の関心を引くために噛むことがあります。

＜痛みや不快感＞
体調不良や痛みがある場合に噛むことがあります。

年齢や犬種によって、噛み癖の傾向は異なります。子犬の噛み癖は主に遊びや探索行動の一部であることが多いですが、成犬の噛み癖はより複雑な原因が絡んでいることがあります。また、特定の犬種は、遺伝的背景から噛む傾向が強い場合があります。

噛み癖の種類と対処法

＜遊び噛み＞
特徴：主に子犬に見られ、興奮時に手や足を噛むことがあります。
対処法：犬の遊び噛みをやめさせるためには噛まれたら遊びを中断し、その場から立ち去りましょう。

＜恐怖による噛み付き＞
特徴：不安や脅威を感じた際に身を守るために噛むことがあります。
対処法：恐怖の原因を特定し、徐々に慣れさせましょう。必要に応じて専門家に相談することを推奨します。

＜攻撃的な噛み＞
特徴：威嚇や攻撃の意図を持って噛むことがあります。
対処法：犬の攻撃的な噛みつきへの対策としては、専門家の指導の下で行動修正を行うと良いでしょう。

噛み癖を直す具体的な方法

＜噛む代わりに！ コマンドの教え方＞
・おもちゃを提示し、「おもちゃ」などの言葉を教える
・犬が手を噛もうとしたら、おもちゃを差し出し「おもちゃ」と言う
・犬がおもちゃを選んだら褒める

＜おもちゃの活用法＞
・噛んでも良いおもちゃを複数用意する
・ローテーションで与え、飽きさせないように工夫する
・一緒に遊ぶことで、おもちゃの魅力を高める

＜タイムアウト法＞
・噛んだら即座に遊びを中断し、短時間（30秒程度）無視する
・落ち着いたら再び遊びを再開する

どの方法も一貫性を持って対応することが重要です。

子犬（パピー）の噛み癖への対処

子犬の噛み癖は社会化の重要な過程の一部です。他の犬や人との適切な関わり方を学ぶ機会となります。しかし、適切にコントロールしないと問題行動に発展する可能性があります。

子犬の噛み癖の直し方のポイントは、以下の通りです。

・過度に叱らず、穏やかに対応する
・噛む強さを調整する機会を与える（他の子犬との遊びなど）
・適切な噛むおもちゃを与え、人の手や足を噛むのを防ぐ

一貫性を持って対応し、家族全員が同じルールを適用することが重要です。

成犬の噛み癖への対処

成犬の噛み癖は、子犬の頃からの習慣や新たなストレス要因によって引き起こされることがあります。また、成犬は子犬と比べて体格が大きいため、より深刻な問題となる可能性があります。

成犬の噛み癖の直し方のポイントは、以下の通りです。

・噛む原因を特定し、根本的な問題に対処する
・忍耐強く、一貫性のある訓練を行う
・雄で未去勢であれば、去勢手術を実施する
・必要に応じて専門家の助言を求める

日頃からの適切な運動や精神的な刺激を与えることが大切です。また、飼い主様との信頼関係を築くことで、命令に従いやすくなります。

プロのトレーナーや獣医師への相談

自力での解決が難しい場合や以下のような症状が見られる場合は、プロのトレーナーや獣医師に相談しましょう。

・噛む強さが増している
・特定の人や状況で攻撃的になる
・他の問題行動（吠え、不安など）も併発している
・家庭での対処法が効果を示さない

専門家は、それぞれの犬の状況に応じた適切なアドバイスや治療計画を提供できます。

まとめ

犬の噛み癖は、適切な理解と対処により改善可能な問題です。噛み癖を改善させるためには原因を特定し、一貫性のある訓練を行うことが重要です。また、子犬と成犬では対処法が異なる場合もあるため、年齢や個体の特性に応じたアプローチが必要です。ご家庭での噛み癖の改善が困難な場合は専門家に相談し、愛犬との良好な関係を築いていきましょう。


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