愛犬の吠え癖を解決!|獣医師監修の無駄吠えしつけ方法と原因解説 - 小山レリーフ動物病院|栃木県小山市城東で診療を行う動物病院

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愛犬は、日々の生活に楽しみや癒しをもたらしてくれる大切な存在です。しかし一方で、吠え癖や無駄吠えが家庭内の生活リズムに影響を与えたり、近隣の方とのトラブルにつながったりして、悩まれている飼い主様も少なくありません。
吠え癖にはその子の個性や性格が関わっていることもありますが、適切なしつけを通じて改善が期待できる場合もあります。

今回は犬の吠え癖について、原因や種類、しつけの方法などをご紹介します。




■目次
1.犬の吠え癖・無駄吠えとは?
2.犬の無駄吠えの原因
3.愛犬の吠え癖にはどんな種類がある?状況別の分類
4.無駄吠えのしつけ方法
5.注意が必要なケース – いつ獣医師に相談すべき?
6.まとめ


犬の吠え癖・無駄吠えとは?

犬は長い歴史の中で、人と共に暮らし、番犬や牧羊犬としての役割を担いながら家畜化されてきました。その過程で「吠える」という行動が自然に身についたため、犬にとって吠えることは自然な行為といえます。

また、「吠え癖」は犬が自分の気持ちや要求を伝えるための本能的な行動なのです。しかし、飼い主様が吠えてほしくない場面で吠えたり、その頻度や音量が許容範囲を超えたりすると、「無駄吠え」として問題視されることがあります。


犬の無駄吠えの原因

犬が無駄吠えをする原因には、主に以下が挙げられます。

・欲求不満、要求(構ってほしい、遊びたい)
・分離不安
・恐怖
・縄張り意識
・痛み
・発情期のオス犬
・投薬による影響
・認知症
・他の犬の声につられる など


愛犬の吠え癖にはどんな種類がある?状況別の分類

<来客時の吠え>
来客やチャイムに対する恐怖心や、縄張り意識が原因となって無駄吠えにつながります。また、来客に対して遊びを要求して吠える場合もあります。

<散歩中の吠え>
車の音や他の犬に対する恐怖心や、他の犬の声につられて吠えている場合があります。去勢手術をしていないオスの場合にはメスに反応していることもあります。

<留守番時の吠え>
分離不安による無駄吠えや、外に出たい、遊びたいなどの要求による無駄吠えがあります。

<夜間の吠え>
飼い主様と別の部屋で寝ている場合、分離不安や構ってほしいという要求が原因となることがあります。高齢犬では、認知症によって昼夜逆転することで夜鳴きをすることがあります。


無駄吠えのしつけ方法

<無視する技法>
欲求不満や要求による無駄吠えに対処する場合、まず犬が吠え始めたら静かに無視し、吠えるのをやめたタイミングでごほうびを与えるのが効果的です。この方法を通じて、犬に「吠えると飼い主様の関心を引けないが、静かにするとごほうびがもらえる」と認識させることができます。

<フォーマットトレーニング>
無駄吠えを始めた際に別の行動を指示するトレーニングです。たとえば、犬が吠え始めたら「おすわり」や「まて」といった指示を出します。このように、吠え始めた状態を一度、初期化(フォーマット)させることで、無駄吠えをやめさせることができる可能性があります。

<ポジティブ強化の活用>
しつけの中で、犬に望ましい行動を取ってもらうためにごほうびを使って強化する方法を「ポジティブ強化」といいます。具体的には、無駄吠えをやめた際におやつや褒め言葉を与えることで、その行動を習慣づけることができます。

たとえば、チャイムの音や来客に対する恐怖から無駄吠えをする場合、意図的に犬が無駄吠えしやすい状況を作り出し、犬が静かになった瞬間にごほうびを与えます。このトレーニングを繰り返すことで、犬は「恐怖→ごほうび」という新しい認識を持つようになり、無駄吠えを軽減させることができます。

<早期社会化の重要性>
子犬の頃から社会性を身につけることも、無駄吠えを防ぐために大切です。生後2~3か月頃は「社会化期」と呼ばれ、好奇心が旺盛で新しい環境や刺激に適応しやすい時期です。このタイミングで他の犬や人と積極的に触れ合う経験を重ねることで、成長後の無駄吠えを防ぐ効果が期待できます。

<環境の管理>
犬の無駄吠えを減らすために、環境を変えるのも一つの方法です。縄張り意識が原因で無駄吠えをしている場合には、他の犬や人が視界に入りにくいようにしてあげると、落ち着いて過ごしやすくなります。

また、認知症が原因で無駄吠えが増える場合は、日中に窓際で日光浴をさせたり、外からの刺激を受けられる環境で過ごさせたりすることで、昼夜逆転が改善され、無駄吠えが少なくなる可能性があります。


注意が必要なケース – いつ獣医師に相談すべき?

犬の無駄吠えには時に以下のような病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。

椎間板ヘルニアなどによる強い痛みから、突然吠え癖が増加する
・脳腫瘍や脳炎などにより性格が変化し、異常な頻度や強さで吠える
骨折や関節疾患による痛みで無駄吠えが悪化し、足を引きずる など

吠え癖が突然悪化したり、他にも普段と異なる行動が見られたりする場合は、犬が何らかの苦痛を訴えているサインかもしれません。こうした変化が続く場合は、早めに動物病院に相談し、原因を確認してもらうことが大切です。


まとめ

犬の無駄吠えのしつけは、一貫して根気強く取り組むことが大切ですが、長期間にわたるしつけは犬やご家族にとってストレスになることもあります。そのため、まずは無駄吠えの原因を見つけ、適切な方法でしつけを行うことで改善が期待できます。しかし、それでも無駄吠えが続く場合には、しつけ方法の見直しや、他に潜んでいる病気の可能性を確認するためにも、動物病院に相談しましょう。


栃木県小山市
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